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めきめき 怜-Toki- 8巻 感想


怜でございます。8巻です。

前巻でいろいろ驚愕の事実と現在の取り巻く環境があらわになりました。

目下の問題は、藤白さんを発端とする、セーラ愛宕ネキの不和。

これを解決するための手段のひとつとして打倒藤白さんとなっております。

そして、今巻。フナQ除く後の千里山メンバーでBBQです。同伴に竜華の母親。

も現状は嘆いているものの、落ち込んではいません。むしろやる気に満ちあふれています。


そんな談笑の中登場するのは、フナQ!ついにメンバー勢ぞろいです。

なぜ現れたかという疑問を置いて、フナQ竜華に対して冷たく当たります。

話の内容だけみれば、セーラを引き戻したいようです。

愛宕ネキを捨てて、こちらに来たと思っているのがその原因。

そんな煽りもしつつ本題。

藤白七実のデータを売りに来たとのこと。

ずばっと確信にきました。

セーラ「これが俺の…今の全財産!!」

しめて300円なり。

本編では愛宕ネキに金を貸して返せてもらえずせびってました。閑話休題。

ところが、金ではなくセーラ自身のデータを要求してきました。

要は「打とうぜ」ということですね。知ってた。

どうやらフナQセーラ自身の実力はかなり買っているようで、

だからこそ今の逃げたような立ち位置にイラ立っているみたいです。


ということで翌日対局。

一応建前はセーラの打ち方の情報を取るといっていますが、

その実竜華も見極めようとしているようです。

実のところ、本来フナQ愛宕ネキからセーラにデータを託すようにお願いされたようです。

つまり、こんなことせずに渡せば終わりのものを、気に入らんから回りくどいことやってるんですね。

対局から外れたはこっそりと来ていた絹ちゃんと隣室で観戦。

揃い踏みです。

そんな気持ちを知らずにセーラは調子こいて、トップを取らないと受け取らないと勝手に厳しい条件を盛り込みます。

ほんと周りの人間の苦労がしのばれる…

竜華も全力で打つことを誓い、いきなりの竜華無極点モード。

割とスイッチのオンオフって自由にコントロールできるんですね…

フナQも得たいの知れない状態の竜華に恐れ戦いて、萎縮しています。

まぁ隣でなんかポーズ決めだしたら、なんやこいつってなりますけどね。

そして、ツモでなんで裸になる必要があるんですか…?あるんでしょうね…n


そして、セーラの回想。

どうやら竜華は、が同卓ないしは同席していないと実力が出せないようです。

そう考えると無極点を使えるのは、が居て全力を出せるときというところでしょうか。

本編では太ももにちゃんパワーを貯めていましたが、

あれは貯めることでの能力の片鱗が使えるようにするためではなく、

あのおかげでを身近に感じ、全力を出すための工夫ということなんでしょうね。

のエトペンみたいなものですかね。


フナQの回想では、いかに自身がデータを基にしているかというところが見えてきます。

才能を言い訳にしないためにデータや分析で努力して、憧れに近づこうとしているのです。

何気にこの回想で絹ちゃんへの問題提起もしています。

才能を言い訳に諦めてしまっている絹ちゃん


フナQは、もし努力をしなかったらこうなっていたかもしれないという反面教師という目線で、
そして、フナQとは違い、環境に恵まれているというところに反発するものがあるようです。

もしかしたら、藤白さん編が終わったら絹ちゃんに焦点が当たるかもしれません。

とはいえ、そこの掘り下げは本編での絹ちゃんの対局のときにやっているのでやらない可能性もありますけど。


さて対局に戻ります。

フナQが警戒しているのは、無極点というよりも、無極点の所作。

目線が一定、ポーカーフェイス。なのに、他の面子の状態は見透かされている。

同じ生物とは思えない相手です。

一応フナQなりに、相手の体温を感知するということが不可能ではないという結論を導き出しています。

この辺は能力があるこの世界の麻雀に順応しているような節がありますね。


そんな怖い存在の竜華を褒めると途端に集中が切れて無極点解除。

ちょろいですね…

何よりもここはセーラの影響を受けて一喜一憂するのではなく、

対局を楽しむということに重きを置いているところにあります。

によって変えられた存在というのを印象づける場面です。

竜華もそうでしたが、セーラも最初はとげとげしい感じがしていたのに、

によってそれがほぐされていく。

キャラクターを立てつつも、まさにを中心として千里山が回っているというのがより強調されるものになっています。

本編だけではの病弱部分にしか目がいかなかったからですからね。

それに至る人柄をうまく掘り下げています。

いい外伝だ…


竜華無極点を切れたところをセーラも反撃。

フナQも黙って見てはいません。

きっちりかっちり打ち回していきます。

「化け物と一緒に楽しんで遊べるなら あんたはもう同じ化け物…やないですか――」

結果、竜華セーラフナQという順位で終了。

フナQが警戒していた、今回は全く振るわず。

フナQ「弱いんかーーい!」

いろいろ悶着があって結局データはどうなるんだということで、

フナQがデータを自分に預けて欲しいと提案。

竜華を見たことで、無名でも面白い存在がいることがわかったため、藤白さんにも興味が沸いたようです。


そして、データの中身にはメイド給仕姿の藤白さんが。

やっぱりあの食堂のは藤白さん自身だったんですね。確定。

ということで以下次巻。



つくづく、怜は掘り下げがうまいって思います。

先の感想中にも書いてますが、広げ方が本編につながる感じで後付けだと思われるのに後付けに思えない程しっかりとしています。

うーん感嘆。ストーリーも未来が決まっているものの、

間に描かれていないことをキャラクターを絡めることでうまく料理して次の展開が気になる仕上がり。

ある意味先が読めないので、今は本編よりも気になっちゃうのは自明の理。


とにかくも、今回はここまで。(:3ノシ )ヘ




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