小林立 咲-Saki- 22巻 感想
22巻です。表紙はミョンハ。
次鋒戦の序盤から。
東二局二本場菫さんのシャープシュートがハオにささります。
菫さんのシャープシュートがちゃんと機能してますね…よかった。
やっぱり宥姉が異常だっただけですね。
次の狙いはまこ。
さすがに当たってしまうか…と思いきや。
見事に躱し切っての和了を決めます。
菫さんの狙いを完全に読み切っているような感じです。
この場合、まこは場の“顔”を見て危険と判断したからではないかなと。
つまり、確実に避けたというよりは結果的に避けたという感じでしょうか。
とはいえ、まこのモノローグにもあるようにまことはかなり相性の悪い面子ばかりのようです。
実質ハオのみがシャープシュートに無防備ということですが、
それも力でねじ伏せて狙われる前に和了っていきます。
ハオ「それでも 感じたままに打つ― それだけだ」
ハオは独特の打ち方のせいか他者にテンパイを悟らせないままに和了できるようです。
これは能力というより打ち筋というやつでしょう。さすがの実力を見せつけています。
これで、三者一進一退かと思いきや、宥姉がさらっと持っていきます。
完全に蚊帳の外かと思いきやあったかい牌が来るのは他を寄せ付けない強味がありますね。
しかも、レジェンド曰く、感覚的な押し引きの感覚も鋭い。
つまり能力を前提としながらも、勝負勘があるってことですね。
能力を過信せず勝負所を見極められるのが実は宥姉の一番の強味ってことですね。
まぁ能力の有り無しに関わらず、ここぞというとこで攻めて、危ないと思ったら即引くのは、
勝負の世界では重要な要素の一つですからね。
ここまで、プラスで来たのも納得の安定感ですね。
そんな宥姉を再びに狙うのは菫さん。
今回は癖を直してきているようです。しかも、ハオを打ち取ったときはわざと癖を残すという策士ぶり。
しかし、これでも避けるのが宥姉。
いやこの場合、レジェンドの名采配か…
癖を治してくることも見越して、癖ばかりに気をとられないようなアドバイスをしています。
そして、その判断を助けるのが宥姉の勝負勘。
レジェンドの頭脳と宥姉の勘が合わさり無双状態です。
宥姉が終始強くて個人的にはうれしい。宥姉かこいい。
でも、菫さんから視点だとまじで自信なくしちゃうのがかわいそうな…
そんな折宥姉を打ち取るのはハオ。
リーチの強さを認めつつも、独自に培った感覚を大事にして打つことで、
勝負勘の強い宥姉からでさえも和了ってみせます。
宥姉や菫さんが奮闘するも、紙一重でハオがかっさらっていきます。
そんな三者の攻防を一歩引いて凌ぐしかないまこ。
前半戦最後に和了したのは菫さん。途中からシンプルなリーチスタイルに変更して最後は堅実に和了する。
シャープシュートに頼らない地力があるのがよくわかります。
むしろ、いままではシャープシュートが決まり過ぎていたせいで頼ってしまったところがあったのでしょう。
まぁそもそも相手の待ちに合わせてこちらの待ちを絞るなんて、能力というより地力があってのなんぼの力でしょう…
休憩中、今までの局を見てきても、まこは決定的な決め手がないのを本人も自覚しているようです。
そんなまこに見透かしたような部長の進言。
部長「そのままでいいわよ 特別な卓上の顔だけじゃなくて もう少し自分の思考も信じてみて」
部長「もっと思考してそれを掛け合わせるの」
この言葉でまこ自身も“顔”に頼り過ぎていたことに気づきます。
後半戦第一局はなんとかまこが和了るものの、次は続かず…
気持ち一つで乗り越えられる面子ではないということですね。
そして、東4局まこの親番。
状況は最悪、まこ以外がテンパイ。まこがツモった牌でテンパイを取るために、三牌どれを捨てても和了られるという状況。
今までのまこであればこの時点でオリの選択だったでしょう。
しかし、部長への思いがここでよみがえる…!
まこ「記憶や学習と照らし合わせて 思考で考える……‼」
ついにはまわして討ち取る…!
これがまこの真骨頂なのでしょう。
危険だと思って思考停止してしまうのではなく、その情報を基にわずかな道を手繰る。
いわば麻雀の醍醐味でしょう。
このまま勢いづくかと思いきや、菫さんに狙い打ちされます…あれー?
菫さんは宥姉も打ち取り、感覚を取り戻しているようです。やっと活躍できるんやなって…
そして、来る南二局。
手牌をみて表情が変わるまこ。
菫「染谷まこに染め手が少し多いのはわかってた」
おや…?まさか…
執念の振聴ヅモ―‼緑一色炸裂―‼
いやー出ましたね。出るんじゃないかとにわかに言われていましたが出ました。
なんかすっきりしましたね。ちゃんとまこにも活躍の場があって。
残りの二局誰が和了ったのかはわからない描写でしたが、これにて次鋒戦終了。
部長のキメ顔で以下次巻―
最後にまこと部長の会話で、久々にまこの緑一色を見たという発言がありますので、
部長もちょっと予期していた節がありますね。
また最後のハイタッチ…位置的にタッチし辛い左手で行ったことがまこに疑念を抱かせている表情です…
ちなみに、休憩中まこと部長の回想が入るのですが、なんか昔の部長って優希みたいな大雑把な感じの印象…
なんか今の落ち着いた感じと大分違うのでちょっと戸惑います。
ここの二人の制服が違うところから、出会いは中学生の頃ということがわかります。
清澄に入ってからじゃなかったんですね。となると、結構長い付き合いなんですかね?
中学三年の頃だとすると、3年、中学一年の頃だとすると6年ぐらいの付き合いですかね。
部長の過去も中堅戦でわかるんでしょうか?
ともかくも、能力ばんばんじゃない次鋒戦なんだかんだけっこう楽しめました。
というわけでここまで。ではでは(:3_ヽ)_
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